21SS 中島ヨシキ インタビュー

ーー2021年春の新たなアイテムのコンセプトはどのようなものですか?


中島ヨシキ(以下、ヨシキ) 現在は"コロナ”の影響で、これまでになかった生活が展開されていますよね。イベント、アパレルとしては厳しい状況ですが、変化したからこそ新しくチャレンジできるというタイミングでもあります。


家にいる時間が増えたからこそ新しく体感できる……。TRUE Selfではそんなリラックスタイムを服と音楽で提供できればと考えています。

 

 

ーー実際、コロナの影響で一般的に「アパレル業界は厳しい」というイメージはあります。緊急事態宣言で人々は外に出る機会が減り、服を必要とする機会、買う機会が減っています。


ヨシキ 僕自身、“服を買う”という行為に関して深く興味を持ったのは、「イベントで何を着ていくか?」というところがきっかけになっています。ですが、イベントごとだけではなく、服は毎日着るものです。今まではドレッシーな外行きの服がメインでしたが、今回は家で快適に過ごすことも考え、スウェットだったり、ラフに着られるものを重視しています。

 

 

ーー今回は部屋着と外着のハイブリットということでしょうか?


ヨシキ 家でもリラックスできるし、外でも全然活用できるアイテムがそろっていますね。今年はそんなリラックスタイプのアイテムを重視して提供していきたいと考えています。

 

 

ーーそして新たなチャレンジとして、今年は服と音楽が連動したコンテンツを制作していくとお聞きしました。


ヨシキ これはパートナーの鴨社長から企画を聞いたときに、「面白いことを考えるな!?」と思いましたね。服のコーディネートって場に適したというか、テーマに合わせて組み合わせるものですよね。音楽でその組み合わせのひとつを提案できればと考えています。

 

 

ーー確かにロックなミュージックにはロック調の服と、音楽とファッションは密接に関連しています。それをTRUE Selfスタイルで表現していくことになると。


ヨシキ そうですね、ファッションと音楽はすごく近くにいる存在です。

 

 

ーー今回のスプリングサマーで提供するアイテムに関しては、どのようなタイプの音楽がテーマになっているのでしょうか。


ヨシキ 先程もお伝えしましたが、やはり音楽も”リラックス”をキーワードにしていきます。気を張っていたり、落ち着かなかったり、そんな空気を少しでも変えたい。TRUE Selfの服を着ながら、提供する音楽でリラックスしてもらえるとうれしいですね。

 

 

ーーありがとうございます。今回提供するアイテムはオールシーズン使えるものが多いということですが、ヨシキさんおすすめのアイテムを教えていただけますでしょうか。


ヨシキ 切り替えのシャツ(近日発売予定)がおすすめです。切り替えのシャツは昨年の夏にもリリースしたのですが、今年は薄手の白いシャツで使いやすいです。TRUE Selfではありそうでなかったので、ぜひ手にしてみてください。

 

 

 


ーー前回好評だったパンツでしたが、それをベースにした新アイテムも登場するようですね。


ヨシキ 同じ形のアイテムなのですが、ベージュとホワイトのストレートチノパンツを提供いたします。白いパンツはメンズだとトレンドですので、春先は街中で見る機会も多いと思います。ぜひ活用してみてください。

 

 

ーーそして今回もプロデューサー“中島ヨシキ”自身の写真を使用するNシリーズも登場。どのようなテーマで制作されたんでしょうか。


ヨシキ 今回も平野さんに撮影いただいたのですが、ストレートに“私の顔”が印刷されています。前回のNシリーズは大きめのサイズだったのですが、今回は比較的ぴったりサイズで制作しています。


<中島ヨシキ×平野タカシ対談>


そして生地もこだわっており、多くは国内生地を使用しています。指の脂がなくなるまで生地選びにこだわりましたよ(笑)。

 

 

ーー「トゥルっとLIFE TV」というYouTube番組もスタートしましたね。この番組ではアイテムの紹介とかされるのでしょうか。


ヨシキ アイテムの紹介はもちろん、服の制作過程もお見せできればと考えています。今回提供したシリーズ制作の裏側も見せたくて、先ほどお伝えした生地選びや色見本など、普段見ることがないシーンをお見せしていく予定です。


そして現在、TRUE Selfでは音楽制作も行っているので、作曲家の方々のお話を僕が聞いたり、またアイテムとどう組み合わせてほしいなど、TRUE Self全体の世界観もお伝えしていければと。

 

 

ーーヨシキさん自身がアイテムを身にまとったPV作品が出るのではと想像してしまいますね。さまざまなアイテム、コンテンツが発表されていく2021年春ですが、7月にはTRUE Selfも1周年を迎えます。


ヨシキ あっという間、でしたね(笑)。コロナの影響で計画が変化した部分もありますが、アイテムを手にとっていただけた方々からは良い反応、話題にしていただけているのはシンプルにうれしいです。


いま「僕が提供するブランド」と、ある意味特別なイメージがあります。ですが、これからはTRUE Selfという名前が先に進み、「TRUE Selfから新アイテムが出ることがスタンダードになる」ことを目指し、ブランドとして定着する一年にしていきたいです。


まだこのご時世というのもあり、確定はしていないのですが、受注会などアイテムをお披露目するタイミングを作りたいと考えています。その場に来られない方々にも楽しんでいただける仕組み考えていて、それを今までにない形、新しい技術でご提供します。

 

 

ーー新しい技術!? これは正式発表が楽しみですね。


ヨシキ かっこよく、そして質がいいアイテムを提供している自負はあるので、それをより多くの方々へお知らせできるきっかけになればと思います。今年の頭に冬までの工程、スケジュール、さらには素材の選定までしている力の入れようです。ぜひご期待ください。

 

 

ーーこれまで、TRUE Selfを手にとっていただいた方々から反響を頂いたりもしたのでしょうか。


ヨシキ はい。率直に嬉しいのは、僕がイベントに出演したときにアイテムを着てくれている方がいらっしゃったり、SNS上で話題にしてくれていることです。自分が制作しているので、イベント中でもファンの方々がTRUE Selfのアイテムを着ていることはすぐに分かってしまいますね(笑)。本当にありがとうございます。

 

 

ーーありがとうございます。最後に今後の目標をいただけますでしょうか。


ヨシキ 「普通」というのも変な話ですが、アパレルブランドとしての確立を目指しています。ファッションブランドとしてのひとり立ち、ですね。2021年はアイテムが充実するので、自然とTRUE Selfで全身コーディネートすることが当たり前になるはず。なので、無理して新アイテムを全商品購入しなくても、TRUE Selfカラーで統一できるはずです。


そして、最終的には僕のブランドだからではなく、TRUE Selfだから手に取るというイメージを作りたいです。先程、無理して全商品購入しなくてもいいと言いましたが、やっぱり多少無理してでも買ってほしいかな(笑)。


また、購入していただいた方には絶対に損はさせないアイテムに仕上がっていますので、ぜひ新商品も楽しみにお待ち下さい。

 

 

ーーありがとうございました。



 

 

ライター:高橋健司