中島ヨシキ×平野タカシ対談

TRUE Self 2020 Winter Collectionでは、世界的に活躍するカメラマン 平野タカシ氏とのコラボが実現!

 

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 ◆中島ヨシキ

声優。81プロデュース所属。「TRUE Self」プロデューサー。声優だけに留まらず、ラジオパーソナリティ、構成作家、歌手、ファッションプロデュースなど多岐に渡る活躍を見せる。

 

◆平野タカシ

大阪生まれ。深見守男氏師事撮影は主にCDジャケット・写真集・ファッション・広告まで幅広く活躍。代表作は写真集「MEMENT」(氷室京介x平野タカシ)など多数。X JAPAN・ UVERworld・LiSA・King & Princeなどの有名アーティストも撮影。2020年、日本広告写真家協会APAアワード2020 写真部門【文部科学大臣賞】受賞。

【Hirano Takashi Official Site】https://hiranotakashi.com/

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ー2020SSコレクションの手応えはどうでしたか?

 

中島ヨシキ(以下、ヨシキ)

ものすごい反響をいただきました。サイトがオープンして15分で完売となり、大変ご迷惑をおかけしたのですが、それだけ注目していただいたと。

 

そして、僕自身の友人たちから「欲しい!」と反応をくれたのもうれしかったです。

 

ーご自身のファンの方からはどのような感想をいただきましたか?

 

ヨシキ:手にとっていただいた方々からは、シンプルに「素材がいい」、「質がいい」と感想をいただきました。デザインもそうですが、僕自身が選んだ素材、生地でもあるのでありがたいです。

 

現在、コロナ禍でもあり直接手にとっていくのが難しい情勢ですので、写真を見て購入するかしないかを選択いただいたことにまずは感謝したい。今回の2020Winterコレクションではさまざまな形でもご提供できればと考えています。

 

ーその2020Winterコレクションはどのようなコンセプトになりますでしょうか?

 

ヨシキ:今の2020Winterコレクションで全身一式揃いました。これで「TRUE Self」だけを着て外に出られる。これはブランドにとって大きな一歩だと思っています。

 

そして、このようなコロナ禍のご時世だからこそ、僕のファッションを通した表現をもとに、購入いただいた皆さまとの間で新しいコミュニケーションの形も作れたと信じています。

 

 

 

ー2020SSコレクションはかなり生地にこだわったとおっしゃっていましたが、今回は?

 

ヨシキ:今回も生地は僕が選択しました。僕自身お目が高いのか鋭いのか、選択したサンプル生地がどれもクオリティが高く、価格も高い(笑)。もちろん、その選んだ素材で今回も制作しているので、着心地に関しては保証できます。

 

ー今回2020Winterコレクションでは世界的写真家である平野タカシさんとのタッグを組みました。どのような狙い、経緯でオファーされたのでしょうか。

 

ヨシキ:平野さんは素晴らしい作品の数々を生み出した世界的な写真家です。

 

「TRUE Self」を一歩上のブランドに押し上げたいと思い、デザイン面も含め協力していただきたいと。そのような狙いもあり今回Tシャツ用のグラフィックの撮影にご参加いただきました。

 

撮影したのは確か真夏でしたっけ、平野さん(笑)。

 

平野タカシ(以下、平野):暑かったですね、猛暑の中(笑)

 

ヨシキ:結構過酷な状況での撮影でしたが、ロケしながら平野さんとお話させていただくなかで手応えを感じました。「TRUE Self」というチームの進化、そしてチームワークが向上すること実感して。

 

このチーム感ってすごく大事で、向上すればするほど、僕も平野さんも、そしてスタッフさんも思い入れができていく。それがブランドとしてのイメージ、クオリティの進化につながっていくと考えています。

 

ーさまざまなアーティストたちを撮影してきた平野さんにとって今回のお話を聞いたとき、率直にどう感じましたか。

 

 

平野:何もないところから作っていく、というお話を頂いたのでシンプルに楽しそうだと。撮影自体も手探りで集めていく作業がすごく面白かったですね。

 

中島さん、ちなみに「TRUE Self」ってどんな意味なんですか?

 

ヨシキ:僕自身がファッションが好きという原点があり、僕が着たいものを提供したい。ほんとうの僕自身を感じて欲しい、見て欲しいという思いから「TRUE Self」と名付けました。

 

平野:なるほど。それは面白いコンセプトですね。

 

夏の撮影のお話ですが、あの過酷のシチュエーションもドキュメント感というか、あのタイミングの僕らだからこそ表現できる最高のものが作れました。そのときたまたまあった太陽、草木を使うなど、中島ヨシキのリアルな写真が撮影できましたしね。

 

ーちなみに、その時初対面とお聞きしましたが、お互いどのような印象でした?

 

平野:僕のこと「めっちゃ関西人」って思いましたよね?(笑)

 

ヨシキ:はい(笑)。僕は平野さんに撮っていただくことでどういう作品ができるか、とにかくそれが楽しみでした。

 

ー「TRUE Self」ですが、中島さん自身を含む声優さんがファッションモデルを務める新たな試みが評判です。そこにさまざまなアーティストを撮影してきた平野タカシさんが加わることでどのような化学反応が起こせそうでしょうか。

 

ヨシキ:僕以外の声優の方々にモデルをしていただいている、というのも僕のブランドの特徴。平野さんが彼らを撮ることでどうなるのか。

 

最近は当たり前になってきましたが、声優は元々「被写体になる」職種ではないです。声優雑誌に掲載されるようなグラビアとはまた違ったテイストを見せられると思います。

 

平野:表現者として声優の方々が昨今表に登場されていることはもちろん知っていました。

 

僕自身も初めての経験でしたので、中島さんたちがひとりのアーティストとしてどんな発想、ストーリーのもとに表現してくれるのか。何が生まれるのか。それがとにかく楽しみでしたね。

 

ー今回のグラフィックTシャツを見させていただいたのですが、グラフィックがさりげなく中島さんの手だということをお聞きしました。
中島さん自身を素材にするというアイデア、そしてあのショットを使う決め手はどこから生まれたのでしょうか。

 

平野:被写体になっていただきました(笑)。最初の企画にはなかったのですが、「TRUESelf」ユーザーに最大限喜んでいただくという意識もあって。それならば、彼を撮ってかっこよく、そしてストーリー性があるものをご提供しようと。それが最高じゃないですか。

 

ヨシキ:正直なところこんなデザインがありなんだ、と思いました。

 

よくよく考えてみたら服をキャンパスと考えると何を載せたっていいわけで。そこは自由な表現の場。常識というものに支配されていたのか、僕の中で少しだけ思考の幅に縛りがあったんだなと。

 

平野:自分の手のデザインの服を着ているって想像しただけもワクワクするでしょ? それは中島さんのことが好きなユーザーも同様だと思います。

 

ヨシキ:このデザインは僕の手なのですが、ぱっと見「手ではないものにも見える」というのがものすごくアーティスティックだなとも感じましたね。

 

手は「その人にとって特別じゃないと触れない人間にとっての象徴的なパーツ」じゃないですか、平野さんによってその特別なものをリアルに提供できたという実感はあります。

 

平野:手だけでなく目、鼻、耳は触感。何かを感じられる部分です。そんなパーツが優しく花を握っているのがセクシーじゃないですか。

 

実はこの花、切っているのではなく自然をそのまま包み込んでいるんですよ。すごく神秘的な仕上がりになったと思います。

 

ヨシキ:よく見ると普段身につけているアクセサリも入っているんですよね。

 

ー撮影の際の面白いエピソードなどはありますか? 撮影では結構ハードで走らされていたとお聞きしましたが…。

 

ヨシキ:とにかく真夏だったので虫も多いし(笑)。草むらに入ったり、横断歩道走らされたり、暑かった。

 

平野:そんな過酷な状況の中、僕は涼しいオフィスに待機して上から撮影していたのですが(笑)。「今走って!」など指示したり。

 

 

 

冗談は置いておいて、このような状況の中ベストを尽くしてものづくりに対して向き合ったことはユーザーの方々にも伝わると思います。いい純度でこれが伝わるといいなぁ。

 

ー今回のデザインに使われなかった写真も多々あると思いますが、それらはどこかで公開される可能性は?

 

ヨシキ:実際、けっこうな数の写真ありますよ? 展示会など、機会があればお見せしたいですし、それが服のデザインになるというのも面白いですね。

 

ーなるほど、このヨシキさんを身体をデザインパーツとした「Nシリーズ」として今後も展開していくのでしょうか。

 

ヨシキ:「Nシリーズ」と銘打たれている以上、もちろん出てくると思います。僕の身体のパーツだけでなく、僕のイラストを使う可能性もありますよね。

 

平野:イラストもかけるんですね、それは面白い。

 

ー今回、服だけにとどまらないレベルの展開になりそうね。それでは2020Winterコレクションに関して「TRUE Self」ユーザーにメッセージをいただけますか。

 

平野:この対談を見た方々は、デザインが生み出されるまでの流れ、僕と中島さんのやりとりなど、制作過程のストーリーを知って着ていただける。それはただ商品だけ手にとることでは感じられない感情を得られるとと思うんです。

 

少しでもこの服に込められた想い、ストーリーを感じて着ていただくことに僕自身もすごくワクワクしています。

 

ヨシキ:僕自身がこの「TRUE Self」で目指す原点は、良質なものを制作して購入していただいた皆さまに喜んで着ていただくこと。

 

服の素材、デザインもそうですが、この対談を通じて僕らの想い、ストーリーというライブ感を体験しながら手にとっていただく。

 

このようなご時世ですが、そんな思いで僕らが作っているこの「TRUE Self」を身につけていただけると嬉しいです。

 

そして、今回の平野さんとの取り組みではまだ世に出てない写真はたくさんあります。もちろん何かがNGで表に出せないわけではないので、それらをお見せする機会も今後提供したいと考えています。

 

平野:今回は服もそうですが、写真もこだわり最高のものに仕上がっています。僕らの作ったストーリーも想像しつつ、それを少しでも手に取っていただけると嬉しいですね。

 

ヨシキ:2020Winterコレクション、ご期待ください。

 

ーこれはおふたりのイベントにも期待……? 楽しい時間をありがとうございました。

 

 

 

 

 ライター:高橋健司